PythonとGoogle Cloudを活用した開発環境の構築

Pythonのインストール

Pythonのインストールは非常に簡単です。以下に、WindowsとMacの両方でのインストール手順を示します。

WindowsでのPythonのインストール

  1. 公式Pythonウェブサイトにアクセスします。
  2. 「Downloads」をクリックし、表示されるドロップダウンメニューから「Windows」を選択します。
  3. 最新バージョンのPythonをダウンロードします。
  4. ダウンロードしたインストーラーを開き、「Add Python to PATH」をチェックしてから「Install Now」をクリックします。

MacでのPythonのインストール

  1. ターミナルを開きます。
  2. Homebrewがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールします。
    bash
    /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
  3. 次に、以下のコマンドでPythonをインストールします。
    bash
    brew install python

これでPythonがインストールされました。次に、Pythonが正しくインストールされたことを確認しましょう。ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。

python --version

これにより、インストールされたPythonのバージョンが表示されます。これが表示されれば、Pythonのインストールは成功です。次に、Pythonのパッケージ管理システムであるpipのインストールを行います。これにより、Pythonのライブラリやツールを簡単にインストールできます。以下のコマンドを入力します。

python -m ensurepip --upgrade

これでPythonとpipのインストールが完了しました。これらを使って、Pythonのプロジェクトを開始できます。次のセクションでは、Pythonの仮想環境の設定について説明します。これにより、プロジェクトごとにPythonのバージョンやライブラリを分離することができます。これは、プロジェクト間での依存関係の競合を防ぐために重要です。それでは、次のセクションに進みましょう。

venvを使った依存関係の分離

Pythonのプロジェクトを開始する際には、プロジェクトごとに独立した環境を作成することが推奨されます。これにより、プロジェクト間での依存関係の競合を防ぐことができます。Pythonには、このためのツールとしてvenvが用意されています。

venvのインストールと設定

Python 3.3以降では、venvは標準ライブラリとして提供されていますので、別途インストールする必要はありません。以下のコマンドで新しい仮想環境を作成します。

python -m venv myenv

ここで、myenvは作成する仮想環境の名前です。任意の名前を指定できます。

仮想環境の有効化

仮想環境を有効にするには、以下のコマンドを実行します。

  • Windowsの場合:

    bash
    myenv\Scripts\activate

  • UnixまたはMacOSの場合:

    bash
    source myenv/bin/activate

これにより、仮想環境が有効化され、プロンプトが変更されます。これで、この仮想環境内でPythonパッケージをインストールすることができます。

仮想環境の無効化

仮想環境を無効にするには、以下のコマンドを実行します。

deactivate

これで、仮想環境が無効化され、元のシェル環境に戻ります。

以上が、Pythonのvenvを使った依存関係の分離の基本的な手順です。これにより、プロジェクトごとに独立したPython環境を持つことができ、依存関係の管理が容易になります。次のセクションでは、エディタのインストールについて説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。

エディタのインストール

Pythonのコーディングを行うためには、適切なテキストエディタが必要です。ここでは、Python開発に広く使用されているエディタであるVisual Studio Code (VS Code) のインストール方法を説明します。

WindowsでのVS Codeのインストール

  1. 公式VS Codeウェブサイトにアクセスします。
  2. 「Download for Windows」をクリックします。
  3. ダウンロードしたインストーラーを開き、指示に従ってインストールを進めます。

MacでのVS Codeのインストール

  1. 公式VS Codeウェブサイトにアクセスします。
  2. 「Download for Mac」をクリックします。
  3. ダウンロードした .zip ファイルを解凍し、Applicationsフォルダに移動します。

これでVS Codeのインストールが完了しました。VS Codeは、Pythonの開発に必要な機能を多数備えており、拡張機能を追加することでさらに便利に使用することができます。次のセクションでは、Google Cloud CLIのインストールについて説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。

Google Cloud CLIのインストール

Google Cloud CLI(Command Line Interface)は、Google Cloud Platformのリソースとアプリケーションを管理するためのツールセットです。以下に、WindowsとMacの両方でのインストール手順を示します。

WindowsでのGoogle Cloud CLIのインストール

  1. 公式Google Cloud SDKウェブサイトにアクセスします。
  2. 「Windows」のタブを選択し、表示される手順に従ってインストールを進めます。

MacでのGoogle Cloud CLIのインストール

  1. ターミナルを開きます。
  2. 以下のコマンドを実行して、Homebrewを使ってGoogle Cloud SDKをインストールします。
    bash
    brew install --cask google-cloud-sdk
  3. インストールが完了したら、以下のコマンドを実行して、gcloudコマンドラインツールを初期化します。
    bash
    gcloud init

これでGoogle Cloud CLIのインストールが完了しました。これを使って、Google Cloud Platformのリソースをコマンドラインから操作することができます。次のセクションでは、Python用のCloud Client Librariesのインストールについて説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。

Python用のCloud Client Librariesのインストール

Google Cloud Platform (GCP) のサービスをPythonから利用するためには、Cloud Client Librariesが必要です。これは、GCPの各サービスをPythonから簡単に利用するためのライブラリ群です。

以下に、google-cloud-storage(Google Cloud Storageを操作するためのライブラリ)を例に、Cloud Client Librariesのインストール方法を示します。

  1. まず、Pythonの仮想環境を有効にします。前のセクションで作成した仮想環境名(ここではmyenv)を使って、以下のコマンドを実行します。

    • Windowsの場合:

      bash
      myenv\Scripts\activate

    • UnixまたはMacOSの場合:

      bash
      source myenv/bin/activate

  2. 次に、以下のコマンドを実行して、google-cloud-storageをインストールします。

    bash
    pip install google-cloud-storage

これで、Google Cloud StorageをPythonから利用するための準備が整いました。他のGCPのサービスを利用する場合も、同様に対応するライブラリをインストールします。

以上が、Python用のCloud Client Librariesのインストールの基本的な手順です。これにより、PythonからGCPの各サービスを簡単に利用することができます。次のセクションでは、認証の設定について説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。

認証の設定

Google Cloud Platform (GCP) のサービスを利用するためには、適切な認証が必要です。ここでは、gcloud コマンドラインツールを使用して認証を設定する方法を説明します。

  1. まず、以下のコマンドを実行して、新しい認証情報を作成します。

    bash
    gcloud auth login

    これにより、デフォルトのブラウザが開き、Googleアカウントでログインするように求められます。ログインすると、認証情報が作成され、ダウンロードされます。

  2. 次に、以下のコマンドを実行して、作成した認証情報をアクティブにします。

    bash
    gcloud auth activate-service-account --key-file=PATH_TO_KEY_FILE

    ここで、PATH_TO_KEY_FILE はダウンロードした認証情報ファイルへのパスです。

  3. 最後に、以下のコマンドを実行して、デフォルトのプロジェクトを設定します。

    bash
    gcloud config set project PROJECT_ID

    ここで、PROJECT_ID はGCP上のプロジェクトIDです。

以上が、GCPの認証の設定の基本的な手順です。これにより、PythonからGCPの各サービスを安全に利用することができます。これで、PythonとGoogle Cloudを活用した開発環境の構築が完了しました。それでは、開発を始めましょう!

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