Pythonのインストール
Pythonのインストールは非常に簡単です。以下に、WindowsとMacの両方でのインストール手順を示します。
WindowsでのPythonのインストール
- 公式Pythonウェブサイトにアクセスします。
- 「Downloads」をクリックし、表示されるドロップダウンメニューから「Windows」を選択します。
- 最新バージョンのPythonをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを開き、「Add Python to PATH」をチェックしてから「Install Now」をクリックします。
MacでのPythonのインストール
- ターミナルを開きます。
- Homebrewがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールします。
bash
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)" - 次に、以下のコマンドでPythonをインストールします。
bash
brew install python
これでPythonがインストールされました。次に、Pythonが正しくインストールされたことを確認しましょう。ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
python --version
これにより、インストールされたPythonのバージョンが表示されます。これが表示されれば、Pythonのインストールは成功です。次に、Pythonのパッケージ管理システムであるpipのインストールを行います。これにより、Pythonのライブラリやツールを簡単にインストールできます。以下のコマンドを入力します。
python -m ensurepip --upgrade
これでPythonとpipのインストールが完了しました。これらを使って、Pythonのプロジェクトを開始できます。次のセクションでは、Pythonの仮想環境の設定について説明します。これにより、プロジェクトごとにPythonのバージョンやライブラリを分離することができます。これは、プロジェクト間での依存関係の競合を防ぐために重要です。それでは、次のセクションに進みましょう。
venvを使った依存関係の分離
Pythonのプロジェクトを開始する際には、プロジェクトごとに独立した環境を作成することが推奨されます。これにより、プロジェクト間での依存関係の競合を防ぐことができます。Pythonには、このためのツールとしてvenv
が用意されています。
venvのインストールと設定
Python 3.3以降では、venv
は標準ライブラリとして提供されていますので、別途インストールする必要はありません。以下のコマンドで新しい仮想環境を作成します。
python -m venv myenv
ここで、myenv
は作成する仮想環境の名前です。任意の名前を指定できます。
仮想環境の有効化
仮想環境を有効にするには、以下のコマンドを実行します。
-
Windowsの場合:
bash
myenv\Scripts\activate -
UnixまたはMacOSの場合:
bash
source myenv/bin/activate
これにより、仮想環境が有効化され、プロンプトが変更されます。これで、この仮想環境内でPythonパッケージをインストールすることができます。
仮想環境の無効化
仮想環境を無効にするには、以下のコマンドを実行します。
deactivate
これで、仮想環境が無効化され、元のシェル環境に戻ります。
以上が、Pythonのvenv
を使った依存関係の分離の基本的な手順です。これにより、プロジェクトごとに独立したPython環境を持つことができ、依存関係の管理が容易になります。次のセクションでは、エディタのインストールについて説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。
エディタのインストール
Pythonのコーディングを行うためには、適切なテキストエディタが必要です。ここでは、Python開発に広く使用されているエディタであるVisual Studio Code (VS Code) のインストール方法を説明します。
WindowsでのVS Codeのインストール
- 公式VS Codeウェブサイトにアクセスします。
- 「Download for Windows」をクリックします。
- ダウンロードしたインストーラーを開き、指示に従ってインストールを進めます。
MacでのVS Codeのインストール
- 公式VS Codeウェブサイトにアクセスします。
- 「Download for Mac」をクリックします。
- ダウンロードした
.zip
ファイルを解凍し、Applicationsフォルダに移動します。
これでVS Codeのインストールが完了しました。VS Codeは、Pythonの開発に必要な機能を多数備えており、拡張機能を追加することでさらに便利に使用することができます。次のセクションでは、Google Cloud CLIのインストールについて説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。
Google Cloud CLIのインストール
Google Cloud CLI(Command Line Interface)は、Google Cloud Platformのリソースとアプリケーションを管理するためのツールセットです。以下に、WindowsとMacの両方でのインストール手順を示します。
WindowsでのGoogle Cloud CLIのインストール
- 公式Google Cloud SDKウェブサイトにアクセスします。
- 「Windows」のタブを選択し、表示される手順に従ってインストールを進めます。
MacでのGoogle Cloud CLIのインストール
- ターミナルを開きます。
- 以下のコマンドを実行して、Homebrewを使ってGoogle Cloud SDKをインストールします。
bash
brew install --cask google-cloud-sdk - インストールが完了したら、以下のコマンドを実行して、gcloudコマンドラインツールを初期化します。
bash
gcloud init
これでGoogle Cloud CLIのインストールが完了しました。これを使って、Google Cloud Platformのリソースをコマンドラインから操作することができます。次のセクションでは、Python用のCloud Client Librariesのインストールについて説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。
Python用のCloud Client Librariesのインストール
Google Cloud Platform (GCP) のサービスをPythonから利用するためには、Cloud Client Librariesが必要です。これは、GCPの各サービスをPythonから簡単に利用するためのライブラリ群です。
以下に、google-cloud-storage
(Google Cloud Storageを操作するためのライブラリ)を例に、Cloud Client Librariesのインストール方法を示します。
-
まず、Pythonの仮想環境を有効にします。前のセクションで作成した仮想環境名(ここでは
myenv
)を使って、以下のコマンドを実行します。-
Windowsの場合:
bash
myenv\Scripts\activate -
UnixまたはMacOSの場合:
bash
source myenv/bin/activate
-
-
次に、以下のコマンドを実行して、
google-cloud-storage
をインストールします。bash
pip install google-cloud-storage
これで、Google Cloud StorageをPythonから利用するための準備が整いました。他のGCPのサービスを利用する場合も、同様に対応するライブラリをインストールします。
以上が、Python用のCloud Client Librariesのインストールの基本的な手順です。これにより、PythonからGCPの各サービスを簡単に利用することができます。次のセクションでは、認証の設定について説明します。それでは、次のセクションに進みましょう。
認証の設定
Google Cloud Platform (GCP) のサービスを利用するためには、適切な認証が必要です。ここでは、gcloud
コマンドラインツールを使用して認証を設定する方法を説明します。
-
まず、以下のコマンドを実行して、新しい認証情報を作成します。
bash
gcloud auth loginこれにより、デフォルトのブラウザが開き、Googleアカウントでログインするように求められます。ログインすると、認証情報が作成され、ダウンロードされます。
-
次に、以下のコマンドを実行して、作成した認証情報をアクティブにします。
bash
gcloud auth activate-service-account --key-file=PATH_TO_KEY_FILEここで、
PATH_TO_KEY_FILE
はダウンロードした認証情報ファイルへのパスです。 -
最後に、以下のコマンドを実行して、デフォルトのプロジェクトを設定します。
bash
gcloud config set project PROJECT_IDここで、
PROJECT_ID
はGCP上のプロジェクトIDです。
以上が、GCPの認証の設定の基本的な手順です。これにより、PythonからGCPの各サービスを安全に利用することができます。これで、PythonとGoogle Cloudを活用した開発環境の構築が完了しました。それでは、開発を始めましょう!